薬剤師になりたい人のための仕事/資格/求人に関する知識【ホワッツファーマシスト】
薬学部,薬剤師

薬学部は薬剤師になるための第一歩

病気の人を助けたい!新しい薬を開発して多くの人のためになりたい!という、高い志を持つ人が、薬剤師になるためにはどうすればよいのでしょうか?
資格を習得しなければ薬剤師にはなれませんが、資格を習得するための試験には受験資格があるのです。

薬学部を卒業することが受験資格です!

薬剤師の受験資格は、薬剤師法(第15条)と学校教育法(第87条第2項)より、大学の6年生薬学部を卒業しなければいけないと規定されております。

薬学部卒業以外の受験資格取得方法

海外の薬科大学を卒業した人や、薬剤師免許を持っている人は、卒業証明書または免許などの必要書類による審査を受けることで、厚生労働大臣より受験資格認定を受けることができます。

6年生の薬学科と4年制の薬科学科の違い

国家試験の受験資格が6年生の薬学部卒業となったのは平成18年(2006年)入学者からであり、それまでは4年制の薬学部を卒業することで、試験の受験資格を得ることができておりました。

現在は6年生を薬学部、4年制を薬科学科(創薬科学科)と分け、薬学部は薬剤師資格の取得を主な目標とし、薬科学科では薬に関する研究者や国家公務員一種などを目指すことを念頭としているようです。

薬科学科からの薬剤師受験資格取得方法

受験資格が6年制薬学部卒となってから間もないこともあり、薬科学科から大学院に進学し、修士号を取得した後に、6年生薬学科と同様のカリキュラムの履修、病院や薬局などでの実務実習が必要となり、その期間が1年以上となる場合も考えられるそうです。しかし、これは平成29年度までの経過措置とされておりますので注意が必要です。

大学によっては、2年次、また3年次に薬学部への転科を行っている場合がありますが、定員や成績などにより確実に転科できるとは限りませんので、薬剤師の資格取得を目指している場合は、6年生の薬学部へ入るようにしましょう。

薬学部の就職率

6年制の薬学部、4年制の薬科学部共に就職率は高く、2010年の大学就職率ランキングでは、明治薬科大学と大阪薬科大学が99%で最も就職率の高い大学になりました。

本年度は薬剤師資格取得者数が少なかったとはいえ、薬科大学は就職率ランキング上位の常連として毎年紹介されております。

薬学部の定員割れという問題

私立大学で薬学部新設ラッシュという問題もありますが、6年生になったことで学費は単純計算で1.5倍となり、経済的な問題から他学部を選択する人もいるそうです。

ちなみに私立だと授業料が200万円を超える学校もあります。国立の年間授業料は50万円ぐらいですので、私立と比べると4分の1の学費となります。

もちろん奨学金制度などもありますが、大学が増えたからといって薬剤師が飽和状態になるかという考え方には疑問もあります。

薬学部の概要

薬剤師資格の取得には薬学部卒業が必須条件であり、法改正に伴いカリキュラムなどにも変更がありましたので、概要をご紹介します。

必須となった実務実習

改正前にも実務実習を行っていた大学はありましたが、現在では受験資格を得るためには実習を受けることが絶対条件になりました。

5年次に行われ薬局にて11週間、病院にて11週間の計22週間に渡る長期間の実習が行われております。

実習の内容は文部省の定めた実務実習モデル・コアカリキュラムに沿って行われることから、全国で統一的な内容で進められております。

共用試験(CBT、OSCE)

実務実習を受けるために、必要な知識が備わっているかを判断するための共用試験が行われます。実務実習が5年次に行われますので4年時に試験が行われております。

CBT(Computer Based Testing)は学科試験として知識を問われまして、OSCE(Objective Structured Clinical Examination)は実技(技能)と共に、患者さんや顧客相手の仕事となる薬剤師に欠かせない態度や、実習に臨むための姿勢などが評価の対象となります。

モデル・コアカリキュラム

薬学部6年制と共に、大学で学ぶ内容も変化しました。その基板となるのが「薬学教育モデル・コアカリキュラム」です。

薬学の基礎的、専門的な知識はもちろん教養、より実践的な知識、そして医療の現場には不可欠な、人の命などヒューマニズムについても学ぶことができます。

生涯に渡って学習が必要です

薬剤師になるために勉強は必要ですが、薬剤師になってからも常に新しい薬などに関して、学習しなければいけません。

薬剤師という仕事は、資格さえ取得してしまえば、それで安泰という職業ではありません。 学生のうちから試験対策のためだけに勉強するのではなく、将来を見据えて勉強するようにしなければ務まらない職業といえます。

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